毎日がもふもふ

新規事業に特化した渋谷の開発会社mofmof inc.を経営するエンジニア兼代表・原田敦のブログ

それ、ワシが作ったんすよぉぉぉ!!って言いたいから会社経営している

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mofmof inc.エンジニア兼代表のはらぱんこと原田です。

スタートアップ界隈の人と話していると

「そのビジネスモデルだとスケールしなくないですか?」

「ちっちゃいビジネスですねー」

なんて話題になることがあるんだけど、そう言われるたび、

「なんでスケールしなくちゃいけないんだろう?別にスモールビジネスでも良くね?」と思ったりする。

渋谷にいるといわゆるスタートアップ企業と呼ばれる、エンジェルやVCなどの外部から出資を受けて、IPO(新規事業)を達成すべく全力疾走するという企業が比較的多く存在する。mofmof inc.もその周辺に存在している企業なので、必然的に「スケールしなくないですか?」みたいな話題になりがちなわけです。

mofmof inc.はIPOを目指している企業ではない。M&Aによる多額の売却益を狙って会社経営しているわけでもない。

「じゃあ自分は一体何をしたくて会社経営してるんだろうなあ」

と考えるきっかけになったので、頭に中にある気持ちを整理して言語化してみます。

会社のゴールはなんだろう?

IPOやM&Aは明確に終わりがあるので、ゴールとして定義しやすい。しかし、それがない場合、何をゴールとすれば良いのだろうか。

自問して見えてくるのは「ゴールなんて必要なくない?」という結論。

ぼくが会社経営している動機は、お金が欲しいわけでもなく、名声が欲しいわけでもなく(いや、やっぱりちょっとほしい)、早期リタイヤしたいわけでもない。

ぼくは、

楽しいと感じられることをしたい。

テンションが上がることをしたい。

まだ知らないことを知りたい。

そういう自己の内面の喜びのために働いている。だからそれが得られ続ける限り会社経営をする動機になり続ける。つまり「ゴールは必要ない」と言う結論に至った。

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何にテンションがあがるの?

人によってテンションが上がる瞬間って違うと思う。じゃあどんなときにテンションが上がるのか?

「御社のサービスを導入してこんな風に改善したんです!」ってクライアントの声を聞いた時。

「そのサービス、ワシがつくったんすよぉぉぉ!!」と言えるとき。

「いいものつくってくれてありがとう!確実に価値を提供できているよ!」って言ってもらえたとき。

自分たちが生み出したもので、誰かをハッピーにしているという実感にとってもテンションがあがるのですよ。もはやそのために生きていると言っても過言ではない気がする。

以前の誰かとの雑談でこんな話をしたことがあった。

「経営者って○○のためにやっているっていうけど、実際は建前なんでしょ?本当はお金欲しいんでしょ?」

いや、まあお金は欲しい。無限にお金があるならそれがいい。だがしかし、そんな動機のために何年も何年も努力など出来るかよ!とも思う。

そもそもお金がたくさんあったって欲しいものなんて大してない。せいぜい最新のMac Bookくらいのもんだ。物理ESCキーが復活するらしいぞ。欲しい!!

本当にものづくりの喜びのために働いているのか、何度か自問してみたこともあるけれど、自分の心に矛盾がないように感じる。

ぼくは本音と建前が乖離してしまうと、自分やっていることと言っていることの矛盾に苦しくなる。楽しくなくなる。だから企業として掲げている言葉は、出来るだけ自分の内面と一致させるように努めている。

そんなことを考えながら、そういえば弊社のHPでも掲げている「つくって人をしあわせにする」という言葉を思い出した。

この言葉は確か会社を立ち上げて2期目とかに定義した言葉で、「つくる人」「使う人」「欲しい人」の三者をしあわせにしましょう、という意味で書いた。しっかり今の気持ちとリンクしているので、あの頃と一貫した気持ちで経営をしているんじゃないかなと言える。

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なぜ会社を成長させたいのか?

一般的には企業の経営には売上目標というものがあると思う。mofmof inc.でも資金計画のために売上目標が存在する。しかし、その売上目標ありきの経営はしていない。売上目標を達成することに一点集中してがむしゃらになったりしない。

例えばスタートアップの世界では、イケると思ったビジネスにはすぐに後発の競合が現れる。そして競合同士でせめぎ合い、追い越せ追い抜けと熾烈な争いを繰り広げてたりする。ときにはつぶしあいの様相を呈したりもする。

mofmof inc.のサービス、例えば「開発チームレンタル」にも「社内問い合わせチャットボットMy-ope office」にも競合はいる。だが競合よりも売上が多くなければならないとか、競合を潰さなければ!なんて考えたことはない。我々は我々が考えるベストなプロダクト(サービス)を市場に届けるだけだ。売上よりも、我々自身が価値あるプロダクト(サービス)を提供していると信じられることの方がずっと重要だ。売上が上がるのはとっても嬉しいことだけど、それ以上に大切にしていることがあるわけだ。

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その一方で、ぼくは会社を成長させたいと感じている。それはなぜだろうか?人をハッピーにさせているのなら、その規模は問わないはずではないか?

例えば、今のように小規模の組織で、拡大も縮小もせず単純に仕事を回し続ければ、安定的に生き残ることは出来る。しかし、それは楽しいか?

食っていくためだけならそれでいいけど、人生の目的は飯を食って生きていくことではない。この会社でやりたいことは、よりハッピーでエキサイティングなものづくりの体験を極めること・追究することにほかならない。

ビジネス的な成功、つまり売上や収益は、我々が社会に届けた価値を測る尺度だ。それが大きくなるということは、我々の活動に価値があることを証明し、我々が価値をより多くの提供できたという喜びを実感出来る。そのために会社を成長させ続けたいの願うのである。

そんなことを考えてると、仕事が楽しいってとても幸せなことだなと思った。

こんな会社に興味あるなーと思った方はぜひお話しましょう。

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