こんにちは、エンジニア兼社長のはらぱんこと原田敦です。
最近の趣味はInstagramにコンビニスイーツをアップすることです。Instagramマーケティングを学びためにやっているという大義名分あるため、合法的にスイーツを買うことが出来てホクホクしてます。
(2020/02/19 更新)
コロナウィルスが流行の兆しをみせていますね。感染対策のため弊社でも昨日から3週間の出社禁止(リモートワーク)の措置をとりました。そんなこともあり、今回はトレンドのリモートワークについて書きたいと思います。
リモートワーク素敵ですよねリモートワーク。場所に制約されないから、地方在住の優秀な人とか、海外にいる人とか、地球の裏側にいる人とか、火星にいる人とか、はたまた異世界からリモートワークとか、考えるだけで思わず胸が踊りますよね。
リモートワーク導入はメリットもたくさんあるけれど、課題やデメリットもたくさんある。ある程度の期間やってみた結果、今はフルリモートはやめて週1リモートワーク、それ以外は出社という勤務形態をとっています。
mofmof inc.では、法人の立ち上げ当初からリモートワークを導入していて、子持ちの主婦エンジニアや、地方在住のエンジニアなどなどと一緒に仕事をしてきました。経験値もぼちぼちあるので、現在の勤務形態に至った経緯も書いていきます。
起業当時のリモートワーク
会社立ち上げ当初は特に制限などなく、リモートワークを希望する人は全員OKにしてました。この時点ではリモートワークの経験値がなかったので、エンジニアという仕事をする上では働く場所と成果はあまり関係ないだろうという仮説のもとやっていました。
実際のところ、2,3名程フルリモートワーカーがいましたが、特にパフォーマンスが低いと感じることもなく、まあ問題なくやっていたかと思います。この時リモートワークでやっていた方は上で書いた子持ち主婦エンジニアと、京都在住のエンジニアでした。
振り返って考えてみると、mofmof inc.では月額制開発チームレンタルという受託開発サービスを主たる事業としてまして、その際開発チームが1〜3名くらいの小規模な形になります。なので、それぞれのチーム内だけでコミュニケーションできていれば、業務上は特に差し支えることがなかったという点が前提としてあったと思います。
リモートワークのスタイルの変化
2015年後半くらいの話、当時オフィスを他社とシェアしていたのですが、そちら会社の人数が増えてきてしまい物理的にオフィスの席が足りなくなったので、一度mofmof inc.側は全員フルリモートにしてみることにしました。
リモートワークであるがゆえのトラブルとかもなく、まあ問題なくいっていたのですが、日常的にモブプログラミングしているチームがあって、オフラインでコミュニケーションしたいというニーズがあったためそのチームは普通に出社していました。ぼくも外部のミーティングが多かったのでほぼ毎日出社していました。
結局、当時はまだ人数が少なかったので、8割くらいのメンバーが狭いオフィスに出社して仕事している状況になり、あんまりリモートワークをしていた実感がなかったというのが正直なところです。
リモートワークだとメンバー間のコミュニケーションが希薄化することが予め分かっていたので、このあたりのタイミングで、毎日朝会を取り入れることにしました。生活リズムが乱れやすいので、朝イチでコミュニケーションする機会を作ると生活リズムが安定しやすいです。
最近(2020/02/18)の朝会の様子。zoomのバーチャル背景で遊んでます。なんか透明人間がいますね。
リモートワークのメリットとデメリット
実際にメンバーにインタビューした結果も含め、リモートワーク導入したメリットとデメリットを紹介します。
- リモートワークのメリット
- 満員電車に乗る必要がない
- 移動時間が節約できるので睡眠時間増える
- オレ(自分)の考えた最強の開発環境で仕事出来る
- 地方のカンファレンスに参加出来る(RubyKaigiとか)
- 里帰り出産に立会える
- リモートワークのデメリット
- 自宅だと集中力の維持が難しい
- 寂しい・孤独、独身の一人暮らしとかだと寂しいっぽい。
- 自宅に作業場所がない(小さい子供とかいる家庭)
リモートワークの課題の対策
リモートワークの課題に対して、こうやって工夫している!とかこうしたらいいんじゃない?と上がったものや実施しているものをあげます。
- 自宅だと集中力の維持が難しい
- 疑似出社・疑似退社
- コワーキングスペース・レンタルオフィス借りる
- カフェで仕事する
- 家の中でも靴を履く
- もはやオフィス行く
- ポモドーロ・テクニック
- 眠くなるので昼飯食べない
- 寂しい・孤独
- 常時接続ツールを使う
- 猫飼う
- リモートペアプロを意識的にやる
- 結婚する
- オンラインでボードゲーム
- 自宅に作業場所がない
- 引越す
- 嫁と交渉する
リモートワークだとサボる?
リモートワークに関する議論を見ていると、「リモートワークだとサボる」「サボるやつはどの道サボる」というやりとりが非常に多いです。しかし、リモートワークだとサボる人がよりサボりやすい環境におかれるため、相対的にサボりが助長される可能性は否めませんが、実のところ問題の本質はそこではないと思います。
ちゃんとサボらずに仕事して成果を出したいのに、リモートワークだと集中力の維持が難しくて思うようにアウトプット出来ない、という問題の方が深刻です。
リモートワークやったことない人は、満員電車に乗らなくていいとか、自宅から出なくていいので楽とか、一側面だけのユートピアのようなイメージを持っている人もいるのですが、集中力を維持する努力や工夫をしなくいい分、出社して仕事する方が圧倒的に楽にアウトプット出せます(個人差あると思うけど)。
疑似出社・疑似退社
そんな集中力維持の問題にとても有効な対策が「疑似出社・疑似退社」です。朝から晩までずっと自宅にいると、なんだかいまいちスイッチが入らない、みたいな感覚は経験ある方多いんじゃないでしょうか?
人間の体内リズムは太陽の光を浴びることでリセットされるとかいう説があるように、外へ出て気分を変えることは一定の合理性がありますし、人の目や外界の音など、程よいストレスとなって意識をクリアにさせてくれます。
オフィスに出社する場合、当然家の外に出ることが強制されますが、リモートワークの場合は1日中家にいるため、いつまでたってもスイッチがオンにならないということがおこりがちです。
そこで、就業前・就業後に散歩しにいく習慣を取り入れます。10分程度でも十分に効果があります。めちゃくちゃ重要なポイントが2つあって 1つ目は雨だろうと強風だろうと極寒だろうと灼熱だろうと隕石が落ちようと、例外なく散歩に行くことです。そして2つ目は必ず外出用の服に着替えること。この2つを徹底して守る必要があります。
散歩にいくことにテンションが上がらない人は、近所の自販機までジュースを買いに行くとか、コンビニまでお昼ごはんを調達しにいくとか、理由付けすると比較的習慣化させやすいです。
もはやオフィスへ行く
こうかはばつぐんだ。
自宅だと集中できないのなら、オフィスでリモートワークすればいいじゃない。リモートワークとは一体なんだったのか。
家の中で靴を履く
ぼくはやったことないんですが、これは非常に良さそう。リモートワークをしていると人目がないので、いつでもベッドにゴロンと出来る状況におかれます。昨日夜遅くまで飲んでてちょっと眠いんだよね、みたいなとき、つい5分くらい横になるかーって気分になります。
結果どうなるかは簡単に予想できますよね?
そうです。寝ちゃいます。目が冷めたら3時間くらい経過してたりします。仕事するつもりだったのにショックで落ち込みます。やる気が低下してさらに生産性が下がります。
家の中で靴を履いていれば、履いたままでベッドに転がることが出来ません。結果、気軽にゴロンとすることができなくなるので一定の抑止効果が期待できます。
ポモドーロ・テクニックを活用する
ポモドーロ・テクニックとは、簡単に言うと25分間(1ポモドーロ)作業に集中して取り組んで、5分間休憩するというサイクルを繰り返す手法です。
- 25分を1ポモドーロとし、やるべきタスクを1ポモドーロ刻み(25分毎)に分ける。
- 25分間は、他の事は一切やらず、タスクに集中する
- 25分経てば、5分間の休憩を入れる
- 4ポモドーロ毎(2時間毎)に30分程の長い休憩をとる
- 後は上記を繰り返す
引用:ポモドーロテクニックとは サイエンスの人気・最新記事を集めました - はてな
ぼくは、もうかれこれ5年以上ポモドーロ・テクニックで仕事しているのですが、非常に良いです。ポモドーロ・テクニックがどう良いのかはまた別の機会に書きたいですが、リモートワークとの相性が良く、集中力維持に寄与します。
ポモドーロ・テクニックが出来るツールはたくさん存在しているのですが、おすすめはg4というサービスで、ポモドーロするたびに自分のキャラクターが成長していきます。自分が集中して仕事した結果、成長していくというユーザー体験が得られるので、単にタイマーで無機質にやるより楽しみながら仕事が出来ます。
ポモドーロタイマー画面
ステータス画面
常時接続ツールを使う
リモートワークの寂しい・孤独問題に有効な策として、常時接続ツールがあります。Google HangoutやZoomなどのビデオ会議ツールを使っている事例もあるのですが、リアルタイムだとデータ転送量が多いのでちょっとPCが重くなります。なので、この手のツールでは自動的に数秒おきでFaceカメラで写真を撮ってアップするものが多い印象です。
なかなか物理的に同じ空間で作業しているとまで体感することは出来ませんが、少なくとも同じタイミングで仕事をしている人の存在を実感出来るので、孤独感が少し薄れる気がします。
国産サービスだとRemottyが有名。
軽量のサービスでtPresentというものもあります。
使ったことはないですが、sneekやPukkaTeamというサービスもあるようです。
オンラインでボードゲーム
mofmof inc.ではよく昼休みにボードゲームをして遊んでいます。このように気軽に遊べるのは、オフラインで集まっているからこそ出来るもので、仕事の実務とは直接関係ないけれでも、メンバー間での交流が盛んになって間接的に業務をスムーズにすることに寄与していると思います。
しばらくリモートワークが続くことになったとき、何かオンラインで出来るボードゲームないかなと探してみたらおあつらえ向きのがありました。
一体いくつのゲームがあるのか数えられていませんが、数十以上のボードゲームが無料で遊べます。中でもおすすめが「お邪魔者」というゲームで、1プレイあたり20,30分程度で終わるので昼休みにちょうどよいです。
週1リモートワークという形
リモートワーク導入のメリットはたくさんあるけれど、課題やデメリットもたくさんあります。昨今では「リモートワーク最高!!」な雰囲気もあるけど、手放しで良いことばかりとは言えないので惑わされないように。
リモートワークでちゃんと安定して成果を出し続けようと努めた場合、オフィスワークするよりも強い自律が求められます。実際のところ、その点だけ取り上げて言えば、リモートワークより出社して仕事した方が圧倒的に楽です。本当に。
その一方で、物理的に出社する必要がないというのは大きなアドバンテージで、時間的にも労力的にも非常にメリットが大きいのは事実。これらのメリット・デメリットを鑑みて、現在の落とし所としては、台風や大雪、子供の病気、家庭の事情など、出社が困難なときは各自判断でリモートワークOKという運用にしています。
日頃から定期的にリモートワークしておくことで、いつリモートワークになっても成果が上げられるように、週1日をリモートワークという形に落ち着いています。
一緒に働くエンジニアを募集しています
週1リモートワークを取り入れているmofmof inc.で一緒に働いてみたいと思った方はぜひお気軽に声かけてください。