毎日がもふもふ

新規事業に特化した渋谷の開発会社mofmof inc.を経営するエンジニア兼代表・原田敦のブログ

生産性が通常の3倍になる「タイムボックス」のススメ

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生産性上げたいよね生産性。わかるわー。

最近ニュースで見ましたが、経済財政白書によると「労働時間短いほど生産性上がる」という画期的な事実が明らかになったようで、ついに時代がぼくの思考に追いついてきたな、とほっこりした気持ちになっています。

news.careerconnection.jp

ある人は生産性を上げて早く帰りたいのかも知れないし、またある人はもっと仕事の成果を上げたいのかも知れません。

それぞれ違った目的があるとは思いますが、生産性は高くて困ることはないので、まあ労使ともに一般的には生産性は上げるのは良いことだと考えていいかなと思います。

生産性とは?

そもそも生産性とは何だろう。なんとなく感覚的に使っている言葉ですが、どう捉えると良いか。

我らがWikipedia大先生にはこう書いてある。

生産性=アウトプット/インプット

つまり、少ないインプット(作業量)で多くのアウトプット(成果)を出せることを生産性が高いと言うことです。

ところでソフトウェア開発においては「成果の尺度」って難しいですよね。作った量を成果としてしまうのはLOC見積もりとかに例示されるように、本質的な価値とは比例しないし、かといって売上とか利益を成果をすると、ソフトウェア開発という営み単独では評価が出来ないという問題もあったり。

すみません、ただの余談でした。

まあこれを掘り下げてしまうと400字詰め原稿用紙が256枚くらい必要になりそうなので、あえて掘り下げないでおこう。

長時間労働は生産性を下げる

アウトプット割ることのインプットが生産性であるとした場合、長時間の労働はインプット過多だから、当然生産性が下がる。

簡単な算数の話ですね。最近のサルはgitも分かるらしいから、これくらいはサルでも分かるんじゃなかろうか。

従って、生産性下がるから長時間労働はやめて早く帰ろうぜー。おしまい。

と思いきや、そうも問屋が卸さない的な話でして、我らが日本国にはですね、苦難に耐えることを美徳とする厄介な文化があるとかで、結果とは無関係に「一生懸命頑張った」で評価されたりとかする傾向があるみたいです。

正直日本にしか住んでたことがないので、ホントのところ外国ではどうなのかは知らんけど。

ただ観測の範囲で言えることは、長時間労働することにより、確実に思考は鈍る。ぼくも経験があるけど、疲労は長期的に蓄積するものなので、解消するときにも長い時間がかかる。その間は明晰な仕事が出来なくなる。

鈍い頭でダラダラ仕事をすること(させること)は誰の得にもなっていないということです。

生産性を上げるにはタイムボックスを短くする

ぼくは生産性を最大限に引き上げるには「タイムボックス」を持つことが効果的だと思ってます。

タイムボックスというのはアジャイル開発の中の概念らしいのですが(今さっき初めて知った)、計画における固定された期間のことです。

例えばリリースのタイムボックスだとしたら、◯月◯日がリリース日です、と言った場合に今日からその日までの期間がタイムボックスになります。これは原則変更しちゃダメで固定するものとします。その固定されている箱の中で現実的にやれることを計画しようってことです。

このタイムボックスは小さいサイズで考えれば、作業の一つ一つにタイムボックスを設けることもできます。例えば、今度のプレゼンの資料を作るというタスクに対して、2時間というタイムボックスを設けるというやり方が出来ます。

この考え方をすることのメリットは、かの有名な悪魔の法則「パーキンソンの法則」の対策になります。パーキンソンの法則というのは「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というアレです。これを読んでいる出来るビジネスパーソンの皆さんは既に知っているとは思いますけどね!

完璧・完全を目指せば目指す程、仕事の生産性は下がっていきます。必要最小限である仕事を高速にこなす方が結果的に良い仕事になるのです。だからタイムボックスを設けることは生産性に大きく寄与する。

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ちなみにタイムボックスはある程度短い方が良いと思います。人間が直感的に理解できるのは直近のものごとだけで、期間が長いと人間はそのタイムボックスの大きさを直感的には把握できません。ほら夏休みの宿題とか、終了間際で気合でどうにかしてたでしょ?

仕事はそれを達成するためのミニマムのタイムボックスを設定すること。それが生産性を上げる秘訣だと思ってます。

ぼくは会社の定時というのをこのタイムボックスとして考えていて、残業をするという行為はタイムボックスの制限を変えてしまうということなので、例外的な場合以外はやらないほうが仕事の成果は高くなると思ってます。

結論とポモドーロについて

  • タスクに着手する前に費やして良い時間を決めて、必ずその範囲で終わらせること
  • なるべく定時になったら帰ろう(定時がない人は1日の仕事時間を予め決めておき、その時間を越えて仕事しない)

「何かを調査する」とか「プレゼン用のスライドを作る」とかそういうタスクって明確に終わりが存在しないから、やろうと思えば何時間でもかけることが出来てしまいますが、そういうタスクをやるときにタイムボックスをキープするには「ポモドーロテクニック」がお勧め。生産性3倍は赤い人もビックリですが、1.2倍くらいならイケそう。

詳細に書くとアレなので書きませんが、簡単に言うと25分仕事して5分休むっていうサイクルを繰り返す仕事法です。

245cloudというWEBサービスでみんなでポモドーロ出来るのでオススメです。

245cloud.com

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さあこれであなたもプロダクティブな毎日を!