社内で制作を外注する機会があって、ぼく以外の社員が担当することになったので、自分が発注側として仕事するときに気をつけてることとかコツとかを伝授した。
我ながら暗黙知がいい感じに形式知化された爽快感があったので、ブログにしちゃうぞ。
実際のところ、WEBサイト制作に限らず、外部に発注するケースでも共通する考え方でもあるので、きっと参考になるんじゃね?
大事なことはたった一つだけ
WEB制作とシステム開発プロジェクトは問題構造や性質が近似している。自分が開発プロジェクトでやってもらえると嬉しいことをし、やられると困ることをしないこと。ただこれだけ。
1. ムチャを要求することはないという安心感を与えること
- 発注の意思は可能な限り早く決めて伝えること
- 何度も打ち合わせに駆り出させるくせに、発注も決めてくれないとなると不安になってしまう
- どちらがどこまでをやるかをハッキリ伝えること
- 何を納品すればOKか?(ソースコード?PSD?)
- サーバへの設置はどっちがやるか?SSLの設定やドメインなどは?
- ちなみに今ならサーバはNetlifyが最強。神lifyや
- Netlify: All-in-one platform for automating modern web projects.
- え?FTP?なにそれおいしいの?
- ちなみに今ならサーバはNetlifyが最強。神lifyや
- 希望するスケジュールを提示する
2. こちらから出せる情報は出来るだけ早く詳細に出すこと
- トンマナを決めやすいように、どういうテイストのサイトにしたいかを予め選んでURLリストを作っておく
- 最初の打ち合わせのときに出せると話が早い
- ギャラリーサイトで検索すると便利
- Pinterestで雰囲気でpinしておくとかもあり
3. コミュニケーションの方法をあらかじめ設計しておくこと
- 定例ミーティングが必要か?必要がなければどのタイミングでやるか?
- オンラインのコミュニケーションでは何を使うか?Slack, Chatwork, Messengerなどなど
- 良い子は電話はやめような
4. 妥当な根拠なく値切らないこと
- クリエイターは値切られると一気にモチベーションが低下するのでやらないほうが良い
- かくいうぼくも値切られるとテンション爆下げしちゃって受注したくなくなるよ!
- 予算と合わない場合は、内訳から削っても良いものを削って予算に合わせること
- たとえばスマートフォン対応はしないとか
- デザインはTOPページのみにするとか
- コーディングは自分でやるとか
5. ディレクションが苦手な人がほとんどと思っておいた方が良い
- もちろんそんなことなくてバリバリ出来る人もいるけど、丸投げしていい感じで出てくるつもりでいると痛い目みるよ
- スケジュールと進行は相手に任せる形にはなるが、ときおり状況を観察し進行がスムーズになるように助力する姿勢を見せよう
- 困っていることがあっても言ってくれない(言いづらい)こともあるので
6. 基本的に制作する人は制作だけが出来ることを期待しよう
- これまた人によって、マルチな才能を持っている超人もいるけど、とりあえず任せておけば全てうまくいくみたいな幻想はダメぜったい
- 制作が出来る上に、それ以外も出来るという人は総じて優秀で、それが出来る人はそんなに数は多くない
- 例えば、こういうこと
- サイト作って儲かるようにしてくれる
- いい感じのコピーを考えてくれる
- SEOを意識したコーディングをしてくれる
- 保守性の高いコーディングが出来る
- コンバージョンが上がる導線設計が出来る
- イラストが描ける
まとめ
WEBサイト制作・開発プロジェクト、共通して言えるのは発注者が主体的であるほどうまくいく確率は上がる。丸投げが楽なのは分かるが、できるだけ主体的に動き、先手先手を打ってプロジェクトを引っ張っていくくらいにしていれば「この人のためにいい出来るだけ仕事してあげたい!!」って思ってくれるぞ。
更に詳しいWEBサイト制作の進め方は、完全マニュアルという記事を見つけたので参考までに貼っておく。
ちなみに弊社の自社サービス、「My-ope office」のランディングページは谷道さんというデザイナーさんにお願いした。谷道さんはデザインとイラストが得意で、特に彼女が手がけるイラストは素晴らしいゆるふわ感があり、弊社名である「もふもふ」に大変マッチするため良く制作の相談をしているオススメのデザイナーさんだ。
mofmof inc.のサイトのイラストも依頼していて大変気に入っている。