毎日がもふもふ

渋谷で月額制受託開発「開発チームレンタル」を運営するmofmof inc.のブログ

2015/10/30 @クラウドワークスにて「アジャいらないひよこクラブ」イベントを開催しました。

アジャいらないひよこクラブ運営のレポート担当です(原田さんのアカウントで投稿)。 前回に引き続き、クラウドワークスさん、会場のご提供ありがとうございました。何度行ってもやっぱり素敵なオフィスです。

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今回も、盛りだくさんの発表内容でした。 また、参加者の方もアジャイル歴0年の方から15年の方までいらっしゃったり、得意とする言語も様々。 それぞれのスキルや経歴は全く関係なく、「開発現場やチームをよくしたい」という思いが共通していることを除いては、本当に色んな方が来られているなぁという印象です。

では、早速中身に入りたいと思います。 今回のテーマは「ふりかえり」です。メインスピーカーは、 アジャイルサムライ横浜道場よりお越し頂きましたてらひでさんです。

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てらひでさんについて

  • 某不動産屋で情シス70%、開発30%くらいの割合で働いてる
  • アジャイル歴7年
  • 得意な言語はjava
  • 深夜アニメのカバレッジ90%以上

ふりかえりについて

ふりかえりを行って、顕在化した問題に対して手を打っていくわけですが、 顕在化した問題がいっぱいあったらどうすればよいのか。 どれからやればよいのか?優先順位をつけようか・・・? どうしたらいいの!?(>_<)となっていしまいます。

確かに、ふりかえりをして問題が顕在化したのは良いが、ただ反省するだけで 改善のための身動きがとれない状態では意味がありませんね。 では、どうしたらいいのでしょうか?

そんな時、全ての問題の本質的な原因というのがあったら、 やることはこの原因をつぶすことと明確になります。 イスラエルの学者 エリヤフ・ゴールドラットの言葉に、 『本来、ものごとはシンプルである』という言葉があるそうです。

なるほど!素敵な言葉ですね。いや、しかしここでの登場は少しだけ唐突ではありませんか?と思ってしまいましたが、この原理・原則的な考え方は後々のふりかえり手法をご説明頂いた際にじわじわ効いてきます。

ワーク

では、みなさんここで一旦ふりかえりをやってみましょうということで・・・ お読み頂いている皆さんも是非やってみてください。

「背筋を伸ばして椅子に座ってください。  目を閉じて鼻から大きく呼吸してください。  いつもの2倍の速度でゆっくり呼吸を続けてください。  思い出してみてください。最近失敗しちゃったなぁと思う事柄は ないですか?   ーその時あなたは何をしましたか?   ーその行動の結果、どうなりましたか?  目を開けてください。」

これ、途中まで何かに似ていませんか?そう、ヨガのレッスンですね。 それはさておき、余計なことを考えずに頭の中を空っぽにして思い返せるので、いつもより落ち着いて考えられた気がします。

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話を戻しますと・・・

このワークでは、実はロジックブランチの説明が既に始まっていたのです。

詳細はスライド p23〜27をご参照ください。

ロジックブランチ

 ロジックブランチとは、TOC理論の3つのツールのうちの1つで、  因果関係を表すためのツールです。

先ほどのワークの質問は下記のとおりでした。  最近失敗しちゃったなぁと思う事柄はないですか?  その時あなたはどういう行動をとりましたか?  その行動の結果、どういうことが起こりましたか?

ex.  - その時あなたは何をしましたか?・・・こちらをAとします     体調不良で会社を休みました

  • その行動の結果どうなりましたか?・・・こちらをBとします     次の日の朝上司に説教される

「もしAならBになると言われたら、原因と結果の因果関係が 成り立つでしょうか?」 ん〜・・・これはちょっと、成り立ちませんね。

「では、なぜ成り立たないのでしょうか?他に要因はありませんか?」  というてらひでさんからの問いかけに対して、参加者からは以下のような  回答がありました。

  • 夜中までゲームしてたりアニメ見てたのでは?   →てらひでさんに対するイメージより
  • 引き継ぎをしなかったのでは?

  • 他に要因はあったのか?・・・こちらをCとします     実際には同僚が全く同じ日に休んでいました

上記のA・B・Cを組み合わせると、下記のようになります。  「もし体調不良で会社を休んだら、次の日に上司に説教された。   なぜならば、同僚が同じ日に休んだから。」

[ポイント]   「もしAならBになる」では成り立たない。    しかし、「もしAならBになる。なぜならばCだから」というように、    AとCの2つが揃えばBの結果は成り立つ。    原因となるAとCのいずれか1つでも崩れると、結果は壊れる。

視点を変える

つづきまして、こんなことたまにあるかもって話が具体例です。 ざっくりいうと、電車に乗ったけど寝過ごして、歩いて帰る羽目になったお話です。 スライドp28〜をご参照ください。

www.slideshare.net

歩いて帰るという結果を導き出した原因は、上記スライドのとおり 多数あります。それらのうち、どれか1つでも壊れれば、歩いて 帰らなくて済むのです。

「みなさんならどこを壊しますか?」 というてらひでさんの問いかけに対し、参加者の方からは 「電車で椅子に座らずに立っている」といったような回答がありました。

大事なのはここです。他者の視点を借りて、自分で気づかないものを見つけることです。 自分で気づかないものを自分で気付こうとするのは難しいです。 これを簡単にサポートしてくれるのが多様化したチーム。

いや、多様化したチームに所属してないです・・・と思ってしまった方も 大丈夫です。

てらひでさんは、多様化したチームは見たことがないそうです。 また、現在1人で開発されているため、そもそもチームではないそうです。 それでも、自分で気づかないものを見つける方法はあります。 「視点を変える」ことだそうです。

視点なんて、そんな簡単に変えられないよと思われるかもしれませんが、 (思いました) 簡単です。100本ノックしましょう!とのこと。 これは、努力しろという意味ではないというのがポイントです。 例えば、「よかったところを100個あげてください」と言われて やってみると、どこかで手が止まる。「むり!!」という瞬間がきます。 そこが自分の限界です。自分の限界が見つかると、視点を変えようと努力するのだそうです。

まとめ

  • 100本ノックで要因を探す
    • よかったところ、課題、etc.
  • ブランチを書く
    • 注目する要因を決める
    • 因果関係(原因と結果の関係)がないかを確認する -「なぜならば」を探す
    • 「なぜならば」見つけられないなら100本ノック
  • ブランチを補強する
    • 「論理の飛躍」を埋める
    • 過去を掘り下げるときは上(結果)から下(原因)へ
    • 未来を予測したり仮説を立てるときは下(原因)から上(結果)へ

変わり方について

「変わらなきゃを変わらなきゃ」

変わってと言われたとき下記のようなことが頭に浮かぶのでは ないでしょうか?

  • 変わり方がわからない
  • そもそも俺は変わりたくない
  • 変わる必要に納得できない・・・ 困ってない、今までのやり方を変えるのは大変
  • 自分がやってきたこと、自分自身を否定されている気分になる
  • 変わっても結果が出なかった時に辛い思いをするのはいやだ

そこで、「アクションプランを考えよう」 最初の一歩は、明瞭・簡単であることが大事。

ex ダイエットする 「炭水化物を30%減らす」よりも、「夜ラーメンを食べない」の方が  わかりやすい。  でも、ラーメンが大好きなので夜ラーメンを食べないは難しい・・・  そこで、「平日の夜ラーメンは食べない」とする。  これならできそう!簡単!というわけです。

ex 自動テストを書く 「毎日自動テストを1件書く」よりも、「毎日まず5分テストを書く」  の方が簡単です。  しかし、実際には5分でテスト書けないから、書き終えるまで  やめたくないという心理が働いてテストを書ききれるのだとか・・・。

また、ブライトスポット(うまくいっているところ)を探し、 現状との違いを見つけます。

  • 自分のチームでうまくいっているところを探す
  • 他のうまくいっているチームと比較して自分のチームとの違いを見つける

課題の話をしていると暗くなっていくので、 うまくいっているところを探す方が前向きになりやすいのだとか。

すぐに始められることがたくさんありましたね。 仕事においても、私生活においても、早速始めてみたいと思います。

発表〜Influence Management

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なんとシリコンバレーからお越し頂きました。スティーブ・マギーさんです。

スティーブさんは、マネジメントのお仕事をされています。 普段はなかなか聞けないような視点からのお話が聞けました。

リードタイムという言葉はよく耳にしますよね。 リードタイムとは、着手してから完了するまでにかかった時間のことです。 会社経営からすると、リードタイムはどれだけお金を使ったかというコストに ダイレクトにはねかえります。このリードタイムを、マネージャーに伝えるための2つのキーワードを教えて頂きました。「利益」・「コスト」です。

例えば、エンジニアをやっていると、よくアンプランドワーク (割り込みの仕事)を急にふられることがあります。 しかし、エンジニアはマネージャーに対し、それにどれだけリードタイムがかかるのかということを説明するのではなく、「リソースや時間が足りません・・・」と具体性がなく、ダイレクトにコストに跳ね返るといった印象が持てないような伝え方で、マネージャーに対して自身や自チームの状況を伝えがちなのではないでしょうか。

マネージャーに伝わるようにするためには、「利益」・「コスト」の2つを 使ってより具体的に伝える必要があります。

現場のエンジニアは、開発に一生懸命になっていてあまり全体にどれだけのコストがかかっているのかを意識していません。しかし一方で、どれだけのリードタイムがかかっているかは現場のエンジニアにしかわかりません。 マネージャーにリードタイムを伝えるためには、まずリードタイムを明らかに しなければなりません。方法は次のとおりです。 ワークアイテムをそれぞれ洗い出して、1番目、2番目とそれにどれだけリードタイムがかかっているかをチャートにしてみると一目瞭然です。

リードタイムを1つ1つ記録してマネージャーに見せることで、仕事を急にふられたことによって、どれだけコストに跳ね返っているのかということをマネージャーに伝えてみてはいかがでしょうか? 

LT1〜雲を掴むような話

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http://www.dont-think-feel.com/archives/46659167.html

株式会社もくてき CTO 坂本さん 1年以上かけてクラウドソーシングを実験してきた経験より感じた クラウドソーシングのメリット、クラウドソーシングで仕事をする上で 重要なこと、気づきについてのお話。

LT2〜スクラム奮闘記

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Yahoo株式会社 田地さん

チームメンバーの職種が多岐に渡っており、バラけていると感じていた チームをユーザーにものを届けるという1つの目標に向かって立ち向かう集団に変えたいと思い、スクラム開発をやってみてのTry&Errorのお話。

LT3〜良いふりかえりのために気をつけていること

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 なぜふりかえりが大事なのか、気をつけていること、  よくある困った状態、それに対する対応についてのお話。

質問タイム

最近、以前に比べて質問タイムが短くなってしまっているという課題があり、 改善に向けて検討中ですが、今回もたくさんお悩み相談をして頂きました。 いくつか抜粋して記載しておきます。

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質問: 「ふりかえりKPTをやっている方に質問です。ふりかえりをどういう頻度で何時間やっているか、 1回のふりかえりで何チケットでるか」

回答1:「2週間のスプリントで1時間ふりかえり、チケットは2、3枚」

回答2:「スクラムだと、2週間のスクラムだと2時間と定義されている。それを超えるのはよくない。決まった時間でどれくらいのふりかえりができるかが大事。」

回答3:「10名チームでKPTそれぞれ2、3枚チケット出る。(サマリして2、3枚ではなく、1人あたり2、3枚書いてる)」

質問: 「ふりかえりの手段としてKPTがでてるけど、他の手段はある?」

回答1:「KPTに飽きてきたとき、出てこなかったらイベントタイムラインを使う(アジャイルレトロスペクティブがオススメ)」

質問: 「チーム開発をしていると、スクラムマスターがいたりメンバーがいたりして、温度差が生まれる。メンバーの自主性を高めるような面白いワクワクしたものがある人いたら教えて!」

回答1:「《Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48パターン》に紹介されている。 ※ちなみにこの本は、LT3でお話し頂いた中込さんが翻訳者のお1人。      例えば       - 小さな成功(いきなり大きいことをするのではなく、小さいみんながよかったねと思えることをしてのってくるようにすること)      - アーリーアダプター (自分が新しいことやりたいと思った時に、自分だけではやりきれないので、誰か一緒にやってくれる人を探す。周りで共感してくれる人を探す。)」

以上

ご登壇頂いた皆様、ありがとうございました。