毎日がもふもふ

新規事業に特化した渋谷の開発会社mofmof inc.を経営するエンジニア兼代表・原田敦のブログ

社長のいないところで悪口を言う会をやってもらった結果、嫁が泣くという事態に

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mofmof inc.代表のはらぱんこと原田敦です。どういうキッカケだったか忘れてしまったのですが「社長がいないところで悪口を言う会」をやろうよっていう話題になり、それはおもしろそうだということで、なぜか社長であるぼくの公認で開いてもらうことになりました。

結論から言うと、嫁が泣きました。

一体どういうことかというかは順を追って書いていきますね。

「社長の悪口を言う会」という呼び名ではちょっと具合が悪そうなので、正式名称「原田後援会」という名前になりました。もちろんぼくはその場にいなかったので、どういうふうに執り行われたか知る由もありません。ぼくのいないところで、非難轟々、罵詈雑言、流言飛語が飛び交っていたのを想像すると、恐怖でお腹を下しそうです。

とはいいつつも実際はこんな会をやってもらえるのはありがたいことでして、なんでかっていうと、普通社長という立場になると、自分を指導をしてくれる人とか、何か間違った時に忌憚なく指摘してくれる人はいなくなっちゃうもんじゃないですか。だから普段モヤモヤしていることとかを見える化して伝えてくれるのは大変にありがたい機会だなと。

振り返りフレームワークとして定番のKPT形式で書いてもらいました。

ちなみに知っているとは思いますが、KPTとはKeep,Problem,Tryの頭文字を並べたもので、Keepは良かったこと、Problemは問題や課題、TryはProblemに対する改善策を書き出すというものです。

2つの軸でKPTしてもらいました。

  • CEO、ビジネス、会社組織として
  • 原田の強みと弱み

どれどれ、ちょっと観てみましょうか。

CEO、ビジネス、会社組織として

しかし写真がぼけてて読みづらい。

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Keep:アジャイル素晴らしい

mofmof inc.ではアジャイル開発に取り組みはじめてから2年程度ですが、いまだに「アジャイルやってます」と言えない自分がいます。

なんだろう、別に自信がないとかそういうことじゃないのですけど「アジャイルやっている」という状態ってよくわからないなと。最初は「アジャイルやってみよう」っていう気持ちで始めたけど、やっていくうちに「開発チームの改善活動」が中心になっていることに気づいて、最終的にチームが良い形で回るようになって、アウトプットが向上しているのならアジャイルかどうかは重要ではないという結論に至った。

でもまあそれが「アジャイル」であるという感覚値であるなら、そういうことなのかな。そういえばアジャイルの偉い人達が「アジャイルにする」じゃなくて「アジャイルになる」だよ!って言ってたの聞いたことある。ひょっとしたらそういうことなのかもしれない。

Problem:目指している方向がわからない

これについては前々から少し気にしていたところなんですが、改めて言葉にしてあげられるとドキっとしますね。正直言うとぼくも悩んでいるところ。目指している方向を示すのは社長の大事な仕事なのはわかっているのですが、なんだろう人数が増えれば増えるほどこれを伝えるのが難しくなってきている感がある。

想いを伝えようとしたり、ビジネスのアイディアについて話している時、社長とメンバーが1対多の関係になっていて、何を話そうにも評論家に囲まれているような居心地の悪さを感じてしまうことがある。それで及び腰になっちゃっているところは大いにあるよう気がしている。

率直な意見を言い合って、互いに理解を深めるっていうようなコミュニケーションについては、それほど得意ではない自覚がある。確かにこれはぼくの弱みでもあるのかもです。

Try:経営合宿

この問題については、想いや考えていることを膝つき合わせて議論する時間が必要なんじゃないかと思っています。実務の邪魔が入らないような時間を十分に確保して、トコトン話すというのをやりたい。そこで社員旅行兼経営合宿っていうのが良さそう。

長期スパンでの振り返りとか個人目標とか、会社のビジョンをディスカッションするとか、そういうのはフルパワーで取り組んでみたい。よし企画進めよう。

原田の強み弱み

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Keep:エンジニアとしてのこころざしが高い

今は社長業に注力すべき時期だとおもっているので、なるべく技術をやりすぎないように抑制しているのですが、やはり技術が好きでしょうがない。毎週日曜日だけ趣味の技術をやっても良い日にしているのですが、やっぱり技術は最高に楽しいですね。最近の趣味は機械学習で、ニューラルネットワークらへんを頭を沸騰させながら学習してます。ぼくの頭も機械で学習させてください。

そういえば「やらずにはいられない」っていうものがその人が最も好きで得意なものだっていう話を聞いたことあって、自分はそれが技術なんだろうなと思ってます。

Problem:家庭をかえりみない

確かに仕事に98%くらい注ぎ込んでいますが、ちゃんと家庭もかえりみてますからね。誤解ですよ誤解。去年の10月に娘が生まれましたが、オムツも替えてるし、ミルクもあげてますよ。毎週日曜日は娘デーにしてぼくが主体的にめんどうを見る日にしてるし。しかし娘かわいいよ娘。

Try:奥さんに花を買う

「家庭をかえりみない」「愛が足りない」というProblemを受けて、嫁に花を贈れとのTryが。正直花ってすぐ枯れちゃうし、水かえるのめんどくさいし、買うだけ迷惑じゃね?非合理的じゃね?とか思ったりしてたんですがそうでもない?

どうやらメンバーの話を聞く限り、ぼく以外の皆さんは花を贈ったことがあるそうだ。これは全く驚くべき統計結果であると言わざるを得ない。

嫁に花を送ってみた

というわけで、せっかくTryを出してもらったので、花束プレゼントミッションにチャレンジしてみることにしました。よくよく考えると花束なぞ買うのは初めてかも知れない。

花屋さんで花束を買うなんてドラマとかマンガだけの話だけだろと思いつつ、2週間程かけて心の準備を整えて、苦悩と葛藤を乗り越え、ついに覚悟を決めいざ買いに行きました。

渋谷のとある花屋さんで買ってきたのですが、花屋のおねえさんって「どんな奥様ですか?」とか「奥様はどんなものが好きですか?」とか、なんかこう綿毛のようにほんわか微笑みながら最適なソリューションをご提案してくれるものだと思ってたのですが、それこそドラマかマンガだけの話っぽい。

実際は、

「妻に花束を買いたいのですが」
「2,000円〜あります」
「なるほど、こういう感じがいいんですかね?」
「はい。じゃあこちらでいいですか?」
「あ、え、あ、、はい。じゃあそれでいいです」

みたいな感じだった。ちゃんと「か弱く穏やかな性格」とか「ファンシーなものが好き」とか模範回答も用意していたというのに全く拍子抜けだった。

念のため、最寄りの駅で花で喜んでもらえなかったときのリスクヘッジに、コージコーナーでショートケーキを調達して帰宅。花を贈答しました。

結果、嫁泣いた。

そんなに喜ばれると思っていなかったのでこっちがビックリした。

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週明け

どこからか情報が漏洩して弊社slackで本件が晒されてた。なんてこったい。

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人間味溢れる社長とメンバーがいるmofmof inc.は仲間を募集しています。Wantedlyか、弊社募集サイトからご応募してみていただければ嬉しい。

12/18(金)@渋谷 アジャイらないひよこクラブ「年忘れお悩み相談会〜今年の悩みは今年のうちに〜」を開催しました。

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agile-hiyoko-club.doorkeeper.jp

アジャいらないひよこクラブ運営のレポート担当のSSです。 今回のテーマは「悩み」。 メインスピーカーは「アジャイルサムライ」の監訳者であり「Scrum Boot Camp The Book」の著者でもある西村直人さんでした。

登壇者

西村直人さん

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「悩み」について

スクラムマスターとしてチームを前に進める上で障害となる様々な「悩み」を解決するにはどうすれば良いかというお話。

大きく分けて以下のようなお話でした。

  1. 理想の状態をイメージしよう
  2. 理想と現実のギャップを考えよう
  3. ギャップを戦略的に攻略しよう

悩みと一括りに言っても、そもそも悩みというのはコンテキスト(そのチームの背景や状況)に依存するもの。なので、あるチームで問題を解決した具体的な方法を別のチームで適用してみても通用するとは限らない。ではどうすれば良いかというと 「そのチームにとって最高な状態をイメージし、そのためにどうすれば良いか考えてそれを実行しよう」 ということでした。

「そのチームにとって理想の状態をイメージし、そのためにどうすれば良いか考えてそれを実行しよう」。これだけ聞くとよく分からないですねw

ここで上記の「2.理想と現実のギャップを考えよう」の話。

例えば「理想とするチーム」の一要素として「開発メンバー全員がフランクに雑談できるような場所」が必要だとします。ところが現実には特定のメンバー間だけでしかコミュニケーションがなかったり、雑談どころか社内で一言も発しないメンバーがいたりするとします。 もしこのときに「人が集まるための場所がそもそもない」とするならば、まずはそこにテーブルとお茶菓子を置いてみる。お茶菓子があればそこに人が集まりやすくなる。人が集まればコミュニケーションが発生する。 これは一つの例ですがとても分かりやすいですね。

ではもしこのとき「理想とするチーム」を描けていなければどうすれば良いか。

「1.理想の状態をイメージしよう」のお話ですね。

これはズバリ「うまくいっているチームの人から教えてもらおう」ということでした。 とはいえそんなに都合良く周りに「うまくいっているチームの人」はいないかもしれません。もし周りに聞ける人がいなくてお悩みでしたら是非アジャイルひよこクラブまでお越しください!大小様々なチームのスクラムマスターが集まるイベントなのできっと良い人に会えるかと思います。 また、直接お話を聞くことが出来ない場合には本でも代用化とのこと。西村さんが出されている 「Scrum Boot Camp The Book」は、これからスクラムを始める方がイメージを出来るように書かれており実体験を元にした具体例が豊富ですのでうってつけかと思います。

理想と現実のギャップが分かったところで、実際には様々な問題が発生するものだと思います。このときにどう対処すれば良いか。

「3.ギャップを戦略的に攻略しよう」のお話ですね。

まず理想と現実のギャップを羅列する。これに難易度と見込める効果を付けてTODOリスト化。そうすることで問題を見える化できるだけでなく、戦略的に問題に対処することが可能になりますね。スクラムマスターは全体を見通す必要があり必然的に多忙になるかと思いますが、限られたリソースで最大限の成果を出すためには理に適ったアプローチだと思いました。

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最後に、これからのアジャイルについて。 「スクラム」も「XP」も実は古い手法。なので、そこにこだわらずどんどん新しいことをやっていこう、ということでした。 アジャイルひよこクラブは、現場の最先端で様々な手法を実践されている方々が集まる珍しいイベント。こうしたイベントを通じて何か新しい発見ができると良いですね。

今回は他にもこの後に参加者の方々からとても興味深い発表がありましたが、これは参加された方々だけのお楽しみとしておきます。

開発要望に合わせて機動的に作っていける+コストパフォーマンスが決め手 - キャリアライブ北村様クライアントインタビュー

f:id:mofmofnishii:20160208223030j:plainこんにちは!
mofmofマーケターのニシイです。
今回、2015年8月~10月に弊社の月額制受託開発サービスをご利用頂いたクライアント様に、代表原田と一緒にインタビューに伺ってきました。


キャリアライブ様

就職活動支援サービス CareerLive (キャリアライブ)


※写真は原田(左)とキャリアライブ北村様(右)

弊社WEBサイトやスライド資料ではお伝えしきれない月額制受託開発の魅力について、実際のインタビューを元にお伝えできればと思います。

数ある開発会社の中で、弊社にお任せ頂いた一番の理由をお聞かせ下さい。

もともと知り合いをひとり挟んでmofmof代表の原田さんを紹介してもらったのが経緯です。
月額制というところにひかれましたね。
実は、他の開発会社さんと厳密に比べたわけではないので一概には言えないのですが、私の想定していた金額感よりもリーズナブルであり、また月々のコストになってくるため、回収スキームも組みやすいと考えました。

今回はJavaで組んだ既存システムの作り変えとさらなるブラッシュアップが目的だったのですが、前回依頼した開発会社さんは一括開発で、初めにすべての仕様や要望をこちらから伝えた上で、出来上がってくるものをさらにどう作りこんでいくかというところに論点が置かれました。
しかしながら、こちらで出てきた新しいアイデアや仕様変更の希望などには修正対応をしてもらうことが難しく、結局、開発自体が途中でストップしていた状況だったんです。その点で言うと、mofmofさんは月額制で相談しながら開発を進めていけるので、対応がフレキシブルですし、技術面でも充分に評価できたのではないかと思います。

あと、渋谷という立地も個人的にありがたかったですね。

一番良かった点は?

既存システムの作り直しというデザインやシステムの制限がある中で、うまく改善をしていくのは技術力がいると思います。
その点、柔軟に対応して頂けたことが一番良かったですね。
あと正直、開発期間の前半が少し思い通りにいかなかったところもあったのですが、その軌道修正も的確に対応していただけたことが印象に残りました。一括受託開発との違いが顕著に出たシーンだったと思います。

ここが改善されるともっと良いのに、というところは?

そうですね、あえて言うなら納品後の説明があればもっといいかもですね。
どうしてこのように開発したのか、例えば「今後のこういった開発を見据えた上でこのように作りました」など、そう言った説明があればベストですね。

最後に

北村さま、大変詳しくお聞かせいただきまして、ありがとうございました!

フリーランス、リモートワークなどエンジニアのこれからの働き方を考えるミートアップイベントを終えて

先日1月29日の金曜日、渋谷のco-baで、現役フリーランスエンジニアさんや地方のリモートワークエンジニアさんをお招きして、フリーランスを目指すエンジニアや興味がある人たちと一緒にミートアップイベントを開催しました。 connpass.com

フリーランスになりたいけど、仕事はどうやってとってきているのか? リモートワークの実際ってどうなの? フリーランスになるまで辿って来たキャリアは? など色んなテーマでセッションを行いました。

お招きしたエンジニアさんは、七島偉之さん。現在、Repro開発にジョインされ、Rainbowappsでも講師を務める有名エンジニアさんです。 そして、佐々木きはるさん。ワーキングマザーとしてフリーランスエンジニアであり、千葉県からリモートワークで多くのお仕事を請けられています。 最後に、小山田浩さん。パソナテックでキャリアコンサルタントをされたあと、現在フリーランスのエンジニアとして活躍されています。

また、株式会社ホットスタートアップ 橋田一秀社長にはモデレーターとしてご参加頂きました。

当日は、約30名ほどエンジニアどうしでこれからのエンジニアの働き方について語り合うことができ、リモートワークマガジンさんにもご取材を頂き、内容の濃い素敵なイベントになったと思います。

この先、エンジニアが自分の人生のスタイルにあわせて、さまざまな働き方を選べる時代になればいいなと思います。

クオリティの高いパフォーマンスは、クオリティの高い働き方から!

自分にとって、ハイクオリティな働き方とは、どんなものでしょうか?

イベントでも議題になっていましたが、「会社員 VS フリーランス」という二元論にとらわれることなく、それぞれの働き方を模索し続けることが大事だなと思います。

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エンジニアの、ものづくりの喜びを中心においた会社でありたい - mofmof inc.

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Wantedlyに久々に求人を掲載してみました。

募集内容とかはそっちに書いているのですが、実際mofmof inc.ってどんな会社なの?ってところを率直な言葉で表現したいなと思ったので書きます。そのほうがわかりやすいし伝わるんじゃないかと思って。

どんな人がいる会社なの?

WEBサイトにメンバー情報のっているのでそれでイメージしていただければ。

www.mof-mof.co.jp

まずエンジニア兼代表がぼく、原田敦といいます。 超絶ざっくり略歴を説明すると、卒業後とあるベンチャー企業でエンジニアデビューしてからSIer、グルメ系スタートアップ、フリーランス、起業っていうキャリアです。ずーっとエンジニアやってました。なぜならばプログラミングが大好きだから。

法人化の経緯は詳しく話すとちょっと長くなってしまうのだけど、フリーランスで受注している仕事が増えて自分ひとりの手にも負えなくなってきたし、チームで新しいことに取り組みたいと思ったことも理由の1つかな。

あとは8人仲間がいて全員エンジニアです。それぞれ異なるバックグラウンドを持っていて、金融系SIer出身だったり、大手コンサル会社出身だったり、あるいは営業畑出身だったり。ただ共通していることはみんな技術好きです。週末オフィス使ってIoTで遊んだりとか、開発合宿行ったりとか、平日夜に社内でRubyの読書会とかやったりしてます。

やっぱり代表の属性が色濃く出るんですかね。遊びに来た外部のエンジニアさんも居心地いいねーって言ってくれたりします。

どういう文化の会社なの?

「問題に対しては責任追求ではなく改善活動をすべし」という文化がしっかり根付いているところが、この会社・メンバーのめっちゃいいところです。これは自信もって言える。

どんなに一生懸命仕事してたって、やらかすときは何かやらかすじゃないですか。そんなときみんなでその問題に対して改善案出そうよって空気になるんですよ。めっちゃ良くないですか?ぼくだってやらかしちゃうことあるからね。そうやってフォローもらえてホントありがたいことこの上ない。

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あとは働き方に比較的自由度がある方かな。例えば、京都の実家で仕事してるエンジニアや、子育てしながら自宅で仕事してるママエンジニアもいます。毎朝コードレビュー兼朝会みたいな具合でSkypeで顔合わせながら仕事してます。

来れる人は基本的にはオフィスに集まって仕事してますが、週3勤務だったりって人もいます。個人個人に裁量を委譲されているので、プロジェクトがちゃんと回せていれば、休日とかも自分で自由に調整できます。

ぼくは優秀なエンジニアなら全国・全世界どこにいても同レベルの価値提供を出来るという考え方を信仰しているので、働く場所がどこであっても同水準の報酬で仕事が出来るようにしたいと思ってます。だから、これからも地方や海外のエンジニアと仕事したいなと思っていて、そんな働き方を少しずつ実現出来てきているのがちょっとワクワクしてたりもする。次はオランダのエンジニアと一緒に働くことになりそう。

オフィスはオフィスで顔合わせて空間を共有する体験も好きなので、これはこれで続けたいなと思ってるけども。

どんな事業をやっている会社なの?

メインの事業は、月額制受託開発の「開発チームレンタル」です。いわゆる一括受託開発のように、「いつまでに、どこからどこまで完成させます」っていうスタイルとは違い、月額の準委任契約で役務に対して責任を負うという形で運営してます。

従来の受託開発のやり方でやっていた時期、「仕様だバグだで揉める」「仕様変更の度に交渉」とか、良いものづくりとは無関係なところに手間と労力を費やすことが不毛で不毛で辛かった。そんな残念な仕組みから脱却すべくやり方を刷新したという経緯でした。

最近ではクライアントからは「開発チームと仕事してるのが楽しくて仕方ない」とかめちゃ嬉しいフィードバックをもらえたりして、やり方を思いっきり変えてよかったなーとヒシヒシと実感している今日この頃。

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他に、エンジニア向けプロフィールサービスの「Peers」というのを始めました。まだβ版稼働なんですけど、個人のプロフィールページが持てるのですが、自動的に自分のポートフォリオが更新されていくので、少ない手間で自分の公式プロフィールサイトが運営出来るっていうサービスです。

peers.tokyo

このPeersで実現したいことは、技術は得意だけどブランディングとか営業が苦手っていうエンジニアのブランディングをしたい。別の言い方をすると「価値の高い仕事をするエンジニア」が、ちゃんと市場から高く価値評価されるようにすること。更に言うとそこから世界に通用するスターエンジニアを増やしたいと思ってる。そのロジックはまだまだこれからだけれども。

これからどういう会社にしていきたい?

mofmof inc.は新しい会社ではあるけども、IPOやM&Aを目指して急成長しようっていう企業じゃないです。どちらかというと、着実に右肩上がりで成長させていきたいタイプ。

もちろんめちゃくちゃ急成長させてみんあでガッポリヒャッハーしようぜって妄想がないわけではないけれど、正直あんまり大金を得ることに夢は持っていない。それよりも圧倒的に「自分に出来ないことにチャレンジし実現すること」のほうがプライオリティが高い。だからぼくの周りにハッピーな働き方をしているエンジニアが増えることがぼくの喜びでなんじゃないかと思ってる。

今後はPeersユーザを集めて有機的に機能するエンジニアネットワークを作って、コミュニティー型の開発組織(ギルドみたいな感じ)を作ってみたいなと思ってる。今もそれなりに悩みながら取り組んでいる最中。

受託開発という形かどうかはわからないけども、変わらずものづくりを中心とした会社として続けていきたい思っていて、ぼくは今は機械学習にハマってる。最近メンバーがCourseraというmoocsで認定取得してたので、ぼくも今追いかけてるところです。

機械学習ってすごいワクワクするんですよね。なんだろう「データによってアルゴリズムが変わる」っていう感覚とか「人間がなんとなく判断するっていうプロセス」をのを機械が出来るようになるっていうのが面白くてたまらない。

社長がプレイヤーやり過ぎる会社は成長が鈍化するからよくないのはわかってるけどさ、ちょっとくらいいいじゃない、技術やらせてくださいよ。

こんな風にテクノロジーに戯れてヒャッホイしたくなっちゃうのがしばしばだけど、どうにかこうにか社長業も一生懸命やっておりますよ。

将来起業したい系エンジニア募集中です

冒頭で書きましたが、エンジニア募集してます。単純に開発の仕事をやりたいエンジニアじゃなくて、Peersとかコミュニティ型開発組織とかの実現を一緒にやってくれる人、そんな人探してます。開発が出来るのは前提として、将来的に自分でビジネス作りたいとかそういう意欲をもっている人と一緒に仕事したいです。

がっつくのはちょっと得意じゃないから、採用が及び腰になりがちなんだけども、「こんな会社好きだなー」とか「こういう会社で働いてみたら楽しそう」とかピンと来たら気軽にコンタクトもらえると嬉しい。

Wantedlyでもいいし、WEBサイトの方にはメールフォームやTwitterやFacebookやコーヒーミーティングのリンクあるから、そちらからどうぞ。

WEBサイト

www.mof-mof.co.jp

Wantedly

悪口を言わないこと、愚痴を言わないこと、人のやりたいことを否定しないこと

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どうも。mofmof inc.のエンジニア兼代表取締役の原田敦です。 今年2つ目のAdvent Calendar「コミュニケーション Advent Calendar」書かせていただきます。

http://qiita.com/advent-calendar/2015/communication

コミュニケーションの話。 mofmof inc.ではリモートワークも積極的に取り入れているので、そのあたりのSlackとかSkypeのTipsの話しようかと思ったんですが、やめた。色々工夫してることもあるけどそんなおもろない。代わりにちょっとエモい話書きたくなった。

ぼく個人が対人コミュニケーションで気をつけていることというか考え方というか文化というかそういうこと書きます。

  • 人の悪口を言わないこと
  • 人の愚痴を言わないこと
  • 人のやりたいことを否定しないこと

という3つ。

人の悪口を言わないこと

悪口言うとなんとなくスッキリしますよね。わかります。「共通の敵を作って団結する」って実際に結構あって、悪口言って賛同してもらえたらなんとなく仲間感が湧いてきて嬉しくなっちゃったりして。

でも、悪口ってたとえ本人に伝わることがなかったとしても、言うことの心理的メリットよりデメリットの方が大きいと思うのですよ。

例えば、「ぼくはAさんが大嫌いで顔をみるだけで反吐がでるぜ」ってBさんに管を巻いたとする。Bさんは笑って聞いてくれるかも知れませんが、AさんとBさんが仲良しだったらどうだろう。Bさんイヤな思いをしますよね。ぼくとAさんを天秤にかけてAさんの方が大事だったらぼくと距離置かれちゃいますね。

当たり前だけどどんな仕事やってても敵が多いより味方が多いほうが良いに決まってるじゃないですか。ちょっとしたしょうもない悪口のせいで、気づかないうちに味方がいなくなっちゃった、なんてのは悲しい。

経営者になってから本当によく思うのですが一人ぼっちじゃロクに戦えないです。協力してくれる人は本当にありがたいし、必要。ぼくのような未熟経営者には特に。しょうもない悪口なんかで人の縁を失いたくない。

人の愚痴を言わないこと

別に愚痴を言っちゃダメだとは思っちゃあいないですし、もやもやしてるときとか、憤りを感じているときとか、ぼくもなんだかんだ言ってしまうことあります。

でも、愚痴を言っている自分の心理状態を観察すると、愚痴言ってスッキリした瞬間、その愚痴を生んだ根本的な問題をそこに置き去りにして忘れちゃってるような気がするんです。

臥薪嘗胆って言葉ありますよね。「敗戦の復讐を果たすために苦い肝を舐めて、敗戦の恥を忘れないようにする」っていうような故事成語だったかと思うんですが、そんな感じのことが言いたい。

苦しいことや怒りや不安という感情には必ず根本的な原因がある。自己啓発意識高い系ポジティブな言い方をすれば、「自分を成長させるチャンス」とでも言えばいいんでしょうか。もうちょいマシな言い方をすれば、「改善すべきポイントを導くための反動現象」とでも言いましょうか。

愚痴を言ってもいいと思いますよ。でも改善活動しないで終わらせるのはただの問題先送りになっちゃう。愚痴だけ言って終わらせちゃいかん。

でもやっぱりいっつもグチグチ言ってる人はネガティブな印象持っちゃうかな。愚痴ってタダの責任転嫁っぽくも聞こえちゃうし。

人のやりたいことを否定しないこと

なんだろう、例えば「こんなことやってみたいんだけど」って話が来たら、基本的には後押ししてあげたいなーって思ってて、逆に「そんなことやっても意味ないよ」っていうのが最低だと思ってる。

何か新しいことをやろうと思ったとき、それが本当に価値があることなのかどうかって、結局どんな議論したってやってみたいなとわからんと思ってる。だからやってみてナンボだと思うんです。

仕事がら新規事業に関わっているし、自分自身も新規事業にチャレンジしていて思うんですが、何か新しいことをやろうとするとき、それがうまくいかない根拠を示すことは非常に簡単なのに対して、うまくいく根拠を示すことは非常に大変。

自分が何かチャレンジしようとしたとき、否定する人や、指摘をしてくれる人はたくさんいて、もちろんそれもありがたかったけど、やっぱり 「それいいね、やってみたらいいよ」とか「こうやるともっとうまくいくんじゃない?」とか言ってくれる人の存在には励まされた。ぼくはそっちのタイプの人でいたい。

まとめ

3点の見出しだけ見ると、まるで神か仏か人格者かのような言い様でなんとも恐縮な心持ちですが、利他的にどうこうって言うより、自分はこうありたいなっていう話。

思うに、ぼくはこういう人が好きなんだろうな。

SHIROBAKOに学ぶ「なぜステークホルダーを巻き込むべきなのか?」

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SHIROBAKO公式サイトより引用 http://shirobako-anime.com/

変な話、はやいものでもう2015年ももう最後の月となりましたね。12月といえばアレですよねアレ。みんな大好きAdvent Calendar。

今年は2つほど乗っかってしまいましたが、今回はこにふぁーさん率いるSHIROBAKO Advent Calendar12/8担当ということで、書かせていただきます。

http://www.adventar.org/calendars/729

SHIROBAKOとは

知らない人もいるかも知れないので、SHIROBAKOについてちょっと説明した方がいいのかな?

簡単に言っちゃうと、アニメ制作会社で制作進行をしている新人女性を主人公としたアニメなんですが、いきなり新人PMがプロジェクトマネジメントやってるみたいな話で、みなさんのようなIT戦士あるある的つらみが表現されてる作品です。その辺が他人事と思えず感情移入してしまうところが人気の理由なんでしょうかね。

SHIROBAKO公式サイト shirobako-anime.com

こにふぁーさんのスライド sssslide.com

ちなみにぼくは圧倒的に矢野さんオシです。背の小さいツインテールのニーハイキャラですよ。あとツンデレ成分が少しあれば完璧でしたね。

f:id:redhornet96:20151206155244p:plain SHIROBAKO公式サイトより引用 http://shirobako-anime.com/

23話 続・ちゃぶだい返しのあらすじ

さて今回は、「#23 続・ちゃぶだい返し」の回について語ります。

http://shirobako-anime.com/story/23.html

簡単なあらすじですが、「第三飛行少女隊」というアニメ制作も最終話を制作も出来上がり、担当編集部にもOKもらっていつになく順調。なんとか問題なく行けそうだと一安心した矢先、編集部から一本の電話が。「野亀先生(原作者)怒ってる!?最終話、絵コンテ全ボツ!?」

えー!そんなこと言われてももう間に合わないよ!先に進めてOKって確認にしたじゃん!どうするのどうするの!っていうところから23話が展開していくっていう話です。

ステークホルダーを巻き込むことで生産性を上げる

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その後は、アニメ制作監督が直接原作者にコンタクトを取り、原作者の意図や想いを汲み取り、原作者も導けなかった最終話のストーリーが沸き起こり、両者がわかりあい納得の行くストーリーが出来上がるという風に展開していきます。

ぼくたちmofmof inc.という会社では、「開発チームレンタル」という形で月額制の受託開発をやっているのですが、プロジェクトに参画する上で各々の役割というものが存在します。

簡単に言ってしまうと、プロダクトオーナーはプロダクトのビジネス価値の実現とその手段の表現に責任を負い、デベロッパーはプロダクトオーナーが表現した「ビジネス価値と手段」を優先順に技術レイヤーに分解し、開発・リリースしエンドユーザーに届けることです。

ところが、プロジェクトは大きくなればなるほど、これらの役割以外のステークホルダー(利害関係者)が増えます。例えば、プロダクトオーナーがとある事業担当者だとすると、その事業部の事業部長という人物が存在していたりします。SHIROBAKOで言えば、野亀先生(原作者)が超絶大なステークホルダーになります。彼がNGといえば、誰がなんと言おうとNGになってしまうという。

SHIROBAKO#23の回では、野亀先生と直接話を出来るコミュニケーション設計がなされていなかったのですが、制作監督が直接原作者にコンタクトを取り、対話の場を確保したことで大きくプロジェクトが快方に向かうことになりました。

このことから、ステークホルダーを巻き込んだコミュニケーション設計は、生産性を大きく向上させることがわかります。「生産性」というは何も個人の作業効率だけの話じゃなくて、チーム単位でのアウトプット最大化のことにも言えるはず。がむしゃらに高速に大量に生産するよりも、コミュニケーション設計を適切なものに変えることで、無駄な生産活動を減らして、ビジネス価値の高いものの実現を優先出来るはず。それこそが本来の生産性の向上なんじゃないかと思ってます。

ものづくりを通して誰かをハッピーを実現することが、クリエイターの至上の幸せだと思ってます。そしてそれを最大化することがぼくたちmofmof inc.の役目。そのために出来ることは決して「作ること」だけではないはず。

SHIROBAKOみようね!

ちなみに実は23話は神回と言われるほどよい話なんですよ。ぼくの中では完全にクライマックス。各登場人物の想いが交錯し実を結ぶ話。この回だけ見ちゃうのは非常にもったいない。カニの身を食べずにカニ味噌だけ食べて捨てるくらいにもったいない。

変な話、最初から観るのを全力でオススメします。